家で仕事をしていると知られると「いいなぁ」と十中八九言われますが、実際は仕事をしたいけど出来ないというジレンマが産まれて、そんなにいいモノでもないんです…
私は自宅で仕事をしているのですが、自宅で仕事をしているという事はごく親しいママ友にしか打ち明けていません。
何故かと言うと、十中八九「いいなぁ」と言われるからです。
「私も家で仕事がしたい」と続けてくる人もいそうだし、そういう事を言わないお人柄のママ友にだけ、家で仕事をしている事を打ち明けています。
「家で仕事が出来るなんていいなぁ」と言われる事は、私にとっては少しだけキツイ時があるんです。
それは、仕事を進めたいのに全く進められないジレンマや焦りがストレスとして重くのしかかる時があるからなんです。
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家で仕事をすると、仕事を進めたいのに進められないストレスが産まれる
職場に出勤をして仕事をする場合は、通勤ストレスや対人関係などのストレスがあるし、子どもが急な熱でお休みをしなくてはならない場合は職場の人に頭を下げる必要があるので、子育てをしていると「家で仕事が出来たらなぁ」と考えたことがある人も多いのでは。
でも実際は「仕事を進めたいのに進められない」というストレスが仕事を進めたいのに進められない」「でも子どもの相手もしたい」というジレンマで、
恐らく家で仕事をした人でないとわからないようなストレスが産まれます。
今日もここまでしか出来なかった…自分にがっかりする日々
朝子どもを学校に送り出してから仕事に取り掛かると、あとは1日あっという間に過ぎていきます。
私は子どもと一緒に寝室に行きそのまま就寝してしまうので、子どもの就寝時間までが勝負。
毎晩子どもが眠った後で(あぁ…今日もここまでしかできなかった…)と思うんです。
自分が思っているよりも断然、仕事の消化量が少ないまま一日が終わってしまいます。
毎晩、自分にがっかりして一日を終えるのです。
今が頑張り時なのに、仕事に取り掛かれず悔しい思いをしたことも
私は個人事業主なので、自分がやるかやらないかが収入に直結します。
例えばの話、私がぶどうの生産者で、良いぶどうを育ててきてようやく収穫時期を迎えたとしましょう。
今日収穫すれば一番美味しい時に収穫できるという日に、家の事で仕事に取り掛かる事ができず、収穫時期をのがしてしまう…
というような事は日常茶飯事。
ぶどうの鮮度が落ちていくのを、何も出来ずに横目で見ている事しか出来ません。
テレワークの夫を羨ましく思う事すら
コロナの影響でテレワークになった夫も自宅で仕事をしていますが、夫は自分の思うタイミングで仕事に戻ることができます。
例えば子どもが帰宅後、おやつを摂りながら少し話をして、「じゃぁパパは仕事してくるね」と別室へ行く事ができるし、夕飯の後も同様です。
夫はもともと家事を率先してくれる人なので、その点は本当に感謝しているのですが、自分のペースで仕事を進めることができる夫を、少し羨ましく思う事もあります。
期限のある仕事をしなくてはならない時は、子どもの相手は全くできない
基本的に私の仕事は期限はありません。
自分でやらなければ収入が途絶えるだけなのですが、時々、期限付きで仕事が舞い込む事があります。
期限付きの仕事はたいていの場合、企業からの依頼である事が多いので、チャンスを広げるためにも大切な仕事。
でも子育てをしながらだと…
母親が家にいるのに相手をしてもらえない状況が子どもに与える影響が心配
期限付きの仕事は、期限を厳守しなくては次の仕事がもらえない可能性もあるため、何が何でも期限に合わせて動かなくてはなりません。
子どもが家にいる時間には「大切なお仕事があるから、頑張って終わらせちゃうね。」と断って取り掛かりますが、
絵本を読んで欲しい、おもちゃを見て欲しい、クイズをしたい、という子どもの要望を叶えてあげる事が出来ず、心苦しいです。
外に仕事に行っている場合、幼稚園・保育園なら延長保育を、小学生なら学童などを利用しますよね。
在宅仕事の場合は個人事業主がほとんどだと思うので、学童などを利用する場合は
- 就労状況申告書
- 就労等実績申出書
- 証明書類
などの書類が必要になり、勤め先に書いてもらう訳ではなく自分で用意をしなくてはなりません。
それにそもそも学童を利用するのなら、収入が不安定な在宅の仕事にこだわる必要もないな…と考えてしまいがちで、躊躇してしまうんです。
その結果、結局子どもにはひとりで遊んでもらい、仕事をする事になります。
母親が家にいるのに思うように相手にしてもらえないという状況が、子どもにどう影響するのか、ちょっと心配になる事も。
仕事が進まず、ついキツイ口調になってしまう事がある
とはいえ、子どもは子どもで、一人遊びに飽きればどんな状況であってもお構いなしに私に話しかけてきます。
仕事を中断して出来る限りそれに応えたいと思っているのですが、
期限が差し迫った状況だとどうしても、「ちょっと待ってて」と言わざるを得ません。
「ちょっと待ってて」と言って一人で遊んでいてくれるのはほんの数分。
少し経てばまた、子どもが話しかけてきます。
これが何度か繰り返されると、仕事が全く進まず、ついキツイ口調になってしまう事も。
収入を得るためとはいえ、子どもと同じ空間にいながら、子どもとは別の時間を過ごす事は本当に難しい事だと実感します。
家で仕事をするという事は、24時間365日仕事モードになりがち
家で仕事をするという事は、よほど自分を律する事が出来る人でない限り、24時間364日、何となく頭のどこかに仕事の事を考えているような状況になりがちなんです。
というのは、先ほどからお伝えしている通り、子育てをしながら家で仕事をすると頻繁に仕事を中断しなくてはならないため、
その遅れを取り戻そうと、ちょっと時間があればすぐ仕事に取り掛かる癖がついてしまうから、です。
そして少しでも仕事が出来そうなら「今のうちにやれるだけやっておこう」という考えになり、キリがないのです…
24時間365日、仕事の事が頭から離れず、薄く長く仕事をするような感じ。
薄く長く仕事をするという事は、それだけ質も低下します。
個人事業主こそ、時間をきっちり決めないとダメなのかも知れません。
家で仕事をしていると「いいなぁ」って言われるけど、実際は在宅仕事ってジレンマが凄い、さいごに
家で仕事をする方が楽とか、外で仕事をする方が楽とか、一概に比較はできません。
でも、「家で仕事が出来るなんていいね~」と言われてしまうと、(いやいやいい事ばかりではないよ‥)と思ってしまうのです。
体感では、夫の年収が650万円ぐらいで夫の扶養だったころが一番、豊かで家庭内の雰囲気が良かったように思います…